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猛暑が続くと、人は外出を控えます。
出掛けなければ、消費活動は停滞します。

嗜好性の強い“ショッピング”は、
少し我慢すれば良いのですが、
日常的な“買い物”を控えるわけにはいきません。

そこで登場したネットスーパーが、人気を集めています。
家にいながら、ネットや電話で注文できます。

これは便利、と利用はするものの、
本当は買い物に出掛けたいと思っています。

買い物は、“必要性”ではなく、
ひとつの“楽しみ”でもあるのですから。

あれこれ見て歩き、
お値打ち品を見つけるのが楽しいのです。

主婦の楽しみを猛暑が奪ってしまっています。

時にはネットスーパーを利用するものの、
やはり買い物に出掛けずにはいられなくなるのです。

そこで行き先は、巨大スーパー、
巨大ショッピングセンターとなります。

暑さには勝てないので、
あちらこちらをハシゴすることはありません。

一カ所ですべてが揃う場所を選ぶことになります。

そこで、苦戦するお店が出てきます。
個人商店や商店街です。

個人商店は、特徴があれば、
目的買いでお客さまはやって来ます。

しかし、夏場の商店街には人がいません。
暑い中を歩きまわることは躊躇しますから。

お店は開いているのに、
シャッター通りのように閑散としています。

そんな商店街に人を呼ぶには、
どうすれば良いのでしょうか。

少し前までなら、「朝市」や「夕市」、
「夜店」などのイベントで集客することもできましたが、
いまの日本の夏は朝も夜も暑く、花火大会でもなければ、
誰も出歩きません。

では、どんな手立てがあるのでしょうか。

『商店街を封鎖せよ!』

廃業・解体ではありません。
商店街すべてを囲って、冷房を効かせるのです。

巨大ショッピングセンターに衣替えするのです。

アーケードのある商店街なら、
出入口をつくれば良いのです。

通りに面し、両サイドに分かれている商店街なら、
片サイドずつ細い密閉空間を作るのです。

土地の権利などで不可能な場合は、
商店街ごと引っ越すことも考えた方が良いのかも。

「費用の面で無理だ」と真っ先に言い出す、
頭の固い商店会会長もいるでしょうが、
いまのままではどちらにせよ潰れます。

行政とも相談すれば良いでしょう。
何らかの補助が受けられることも多いのです。

普段何もしてくれない議員さんにも頼んでみます。
切実に訴えれば、動いてくれるはずです。

猛暑の中の涼しい空間は、何ものにも負けない、
“最高のおもてなし”となるでしょう。


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「グラドル自画撮り部」をご存知でしょうか?

グラビアアイドルが、スマホで撮った自身の写真を
共用のツイッターに投稿するプロジェクトです。

芸能界でも把握できないほどの数が存在する
グラビアアイドル。
売れているのは、ほんのコンマ数%です。

そこまで登り詰めるためには、「努力」などという
軽い言葉では言い表せないほどの熱き戦いがあります。

素材の良さも当然武器とはなりますが、
グラビアの魅力はそこだけではありません。

どれだけ美しく見せることができるか。
どうすれば、可愛く見えるか。
セクシーになるには、どうすれば良いのか。
エロさを出すには何をすれば…。

グラビアファンの男性が求めているのは、
まさにそれなのです。

そこで、グラビアアイドルの激しいバトルが、
繰り広げられることになります。

バトルを制するための最大の戦術は、
テレビや雑誌に出ること。

しかし、容易ではないため、あの手この手、表から裏から、
自身をアピールし続けるのです。

そんな戦いの中から、
「グラドル自画撮り部」は生まれました。

ライバルを蹴落とし、
自身が抜きん出ることしか考えていなかったのですが、
組織力を持たない者には限界があります。

そこで、戦略を変えて、共闘作戦に出たのです。

「グラドル自画撮り部」という、
注目されやすいプロジェクトを立ち上げたのです。

多数のグラビアアイドルが、
ひとつのツイッターに集結し、
自らをアピールする機会を作ったのです。

無名のグラビアアイドルが、ツイッター、
フェイスブック、ブログをやっていたところで、
誰にも気づかれません。

しかし、「自画撮り部」に写真を載せていれば、
見てもらえる、知ってもらえる可能性は、
格段に高くなります。

多くの男性が頻繁に見ているので、
さまざまなアプローチを試すこともできます。

また、自画撮りなので、「エロ」も「セクシー」も
「可愛い」も、思いのまま披露することができます。

その度に反応を見ることができ、
進むべき方向もわかってくるのです。

素人がひとりで黙々と営業をしていても、
実りは少ないもの。
営業のチャンスさえ、与えてもらえません。

その点、「グラドル自画撮り部」は、
男性を集める努力を必要とせず、
大勢集まっている場所に
いきなり出て行くことができるので、
後は自身の魅力をどう見せるかだけなのです。

注力すべきことが、単純明快でなのです。

さらに自画撮りには、
男性を喜ばせる要素が含まれています。

素人がスマホで気軽に撮影するので、
場所や衣装にプロの視点がありません。

自宅や控え室、買い物や食事場所など、
プライベートが写し出されます。

男性は、そんなところにも惹かれてしまうものです。
プロなら絶対に撮らない写真が見られるのです。

また、自身の好みの水着や下着を身につけるので、
テレビ・雑誌では見られない魅力を
見つけることもできます。

中には、ネットの世界ということで、
大胆なポーズを披露する女性もいます。

悲しいかな、男性のスケベ心は、
そんな女性に惹かれてしまうものです。

素人ゆえ、ネットゆえにできる、
新手の営業方法なのです。

プロの戦略に慣れてしまった人びとには、
非常に新鮮なのではないでしょうか。


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「3割うまい!!」という
キャッチフレーズの中華料理店チェーン
「ぎょうざの満洲」をご存知でしょうか?

やや古くさい女性店員さんの
キャラクターはどうでしょう?

このお店を知っているのは、関東の人と大阪の人、
兵庫の一部の人だけではないでしょうか。

直営店が全82店舗(2017年)もあるのですが、
この地域に集中しているため、
他の地域の人はほとんど知らないはずです。

ここは、餃子を売りにした、
普通の中華料理店なのですが、
マーケティングの視点から見ると、
ユニークなアプローチをしている、
興味深い存在なのです。

有名な中華料理店チェーンであれば、
問屋と提携し、大量発注することを条件に、
できる限り安く食材を仕入れようとします。

しかし、このお店は全国の一般農家と
直接取り引きしています。

できた作物はすべて買い取ることを条件に、
委託栽培しているのです。

これは、食の安全・安心を考えてのことで、
自分たちの知らないところで作られたものは
使いたくないという思いからです。

手間もコストも掛かりますが、農家を助けるためにも、
やらなければならないことだと考えています。

食べる側のお客さまにとっても、安心の担保となります。

またこのお店は、ファンの間では
“変わったお店”として認知されています。

群馬県老神温泉で旅館を経営しているのです。

看板にデカデカと
「ぎょうざの満洲 東明館」と書かれています。

「旅館」と「ぎょうざ」のミスマッチ、
というより、違和感が凄い。

「ぎょうざと温泉が自慢の宿」とも謳っています。

日本旅館ではあり得ない、唯一無二の存在です。

この旅館は、「1泊朝食つき」のプランしかなく、
館内の食堂は「ぎょうざの満洲」となっています。

つまり、“夕食はこちらでどうぞ!”なのです。

もちろん強制ではありませんが、これがユニークだと、
食堂で食べる人がほとんどです。

旅館で中華料理を食べる。
しかも、チェーン店。

それでも、お客さまは大勢やって来ます。
非常に不思議なことです。

この旅館のある老神温泉は、オーナーの出身地で、
廃業した旅館を買い取って、
リニューアルオープンさせています。

自身の出身地にもっと人を呼び込みたいとの思いから、
旅館経営に乗り出したようです。

物珍しさが功を奏したのか、
週末は予約が取れなくなっています。

さらに、この餃子は、
埼玉県鶴ケ島市のふるさと納税返礼品にもなっています。

地元の企業であるサイボクハムとのコラボ餃子です。

現在の本社がある埼玉県でも、
地域に貢献しようとしています。

「ぎょうざの満洲」の取り組みは、
そのすべてが、地方の人や地域に貢献することが
目的だと捉えることができます。

取り組みとその理由を整理すると……。

Q:一般農家から仕入れているのはなぜ?

A:小さな農家の収入を安定的に確保するため。

Q:埼玉のふるさと納税に登録したのはなぜ?

A:地元埼玉のPR及び活性化に貢献するため。

Q:旅館を経営するのはなぜ?

A:オーナーの出身地を賑やかな街に復活させるため。

これらの取り組みは、大都市圏でお店を展開しながらも、
その収益は地方に還元するために行われているようです。

これは、大都市と地方を繋ぐ、
理想的な姿なのかもしれません。

大都市で儲けて、地方に貢献する。

巨大化するだけが、企業の使命ではありません。

人と地域に貢献することこそが、
愛される企業像なのではないでしょうか。


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大阪市大正区に、まぐろメインの居酒屋があります。

このお店は、「気前良過ぎる店」として有名で、
いつも常連さんで賑わっています。

一見さんで来ても、その気前良さに圧倒され、
“また来なければ申し訳ない”と思ってしまうほどです。

このお店は、とにかく「無料のサービス」が多いのです。

人気メニュー3品のうち、1品でも注文すれば、
「すき焼き」が無料で提供されるのです。

小鉢程度のものではなく、鍋で出てきます。

また、3人以上で行けば、
うなぎなどの「釜飯」もサービスされます。

他にも駄菓子や普通のお菓子、食後のコーヒー、
持ち帰り用の缶飲料も無料で振る舞われます。

ここまでサービスがあると、
1品と飲み物を注文するだけで、
充分に満足できてしまいます。

その分、人気メニューが高いのかというと、
まったくの逆。

むしろ、“安いお店”という評価がつくほど。

「トロにぎり8貫 600円」
「まぐろ中落ち 600円」
「とろカマ焼 700円」

この価格だけでも、行く価値のあるお店です。
なのに、さらに無料でサービスがついてくるのです。

なぜ、そこまでサービスをするのでしょうか。

店主曰く、「お客さんの喜ぶ顔が見たい」。

あまりにも型通りで、
いまどきそんな商売人がいるのか
とさえ思ってしまいます。

しかし、店主はいたって真面目、本気です。

売りにしているまぐろは、
親しくしているまぐろ問屋から仕入れてますが、
安くしてもらっている分を
「少しでもお客さんに還元したい」と言います。

原価が低くなれば、利益が大きくなるのに、
この店主はそれをせず、
“お客さまの喜ぶ顔”に投資しているのです。

まさに、本物の商売人。

お客さまが喜べば、
自分も笑顔になれることを知っているのです。


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「全国京都会議」という組織をご存知ですか。

全国各地の「小京都」が集まり、
「小京都」としてのあり方などを話し合う会合です。

年会費も納める正式な組織です。

秋田県湯沢市、栃木県佐野市、岐阜県郡上市、
兵庫県豊岡市など、
全国で45以上の都市が加盟しています。

「以上」という曖昧な表現をしているのは、
加盟や脱退による増減が繰り返されているからです。

この組織に加盟するには、条件があります。

「京都に似た自然景観・町並み・佇まい」
「京都と歴史的な繋がりがある」
「伝統的な産業・芸能がある」

この3つの内、どれか1つに合致しており、
年1回の総会で承認された都市だけが、
加盟を許されるのです。

加盟しなければ、
「小京都」を名乗れないというわけではありませんが、
一応の“お墨つき”のようなものです。

堂々と「小京都」を名乗り、
「小京都」連合でPRすることもできます。

承認制や年会費を取るあたりに、
やや権威主義を感じますが、
それでも「小京都」を名乗ることに
集客力があると見込んで、加盟するのでしょう。

女性は「京都」が好きです。


「小京都」と同じような表現で「小江戸」があります。

ご存知のように、江戸に似た町並みに風情がある
観光地に使われる名称です。

埼玉県川越市が代表的であり、
栃木県栃木市、千葉県香取市、神奈川県厚木市、
滋賀県彦根市などがあります。

「江戸との関わりが深い町」であったり、
「江戸の風情を残す古い町並み」が、
「小江戸」と呼ばれています。

この「小江戸」たちに、正式な組織はないものの、
「小江戸サミット」という会議を開き、
PR方法などを話し合っています。

「小京都」と「小江戸」。

どちらも観光地としてのPR活動に
その名称を用いていますが、
はたして、その効果はあるのでしょうか。

「小京都」と呼ばれるところが、
いま現在賑わっているのかというと、疑問です。

数十年前なら、若い女性が憧れを抱き、
たくさん訪れているニュースも流れていました。

しかし、最近はほとんど聞かなくなりました。

いまだ賑わっているところもありますが、
それは独自の観光資源を開発したことが
功を奏しているだけで、
「小京都」という名称は表に出ていません。

「小京都」という存在が、
もう古くさくなってしまったのではないでしょうか。

遠い京都に行くのが大変だった時代の
代替地でしかないのです。

交通機関の発達で、本家の京都が近くなり、
すぐにでも行けるのです。

「小京都」は、不要な存在になってしまったのでは?

一方、「小江戸」はどうでしょうか。

いま、江戸時代の生活が注目され、
町並みや食文化に興味を持つ人が増えています。

しかし、本家の江戸は消滅しています。
よって、「小江戸」に足を運ぶ人が増えているのです。

江戸を体験するには、
「小江戸」に行くしかないのです。

この集客力は大きいのではないでしょうか。

今後ますます、観光地としての人気は高まるでしょう。

存在意義を失った「小京都」。
本家のいない代替地「小江戸」。

この勝負は、圧倒的な差をつけ、
「小江戸」の勝ちだと思います。


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珈琲豆を喫茶店に卸す焙煎業として創業した
『KALDI COFFEE FARM』。

いまでは、幅広い輸入食材を扱うお店として、
人気急成長しています。

1986年に1号店をオープンして以来、
順調に業績を伸ばし、
全国400店舗にまで拡大しています。

店頭で珈琲が無料サービスされることで話題となり、
珈琲を飲みながら店内を見てまわるのが、
ここのスタイルとなっています。

カルディは、「眺めているだけで、
好奇心が湧いてくるような活気あるお店」
を目指していますが、まさにその通り、
店内には珍しい海外の食材が並び、
お客さまは初めての“出逢い”にワクワクします。

私もその中のひとり。

陳列棚の端から端まで、じっくりと見てまわり、
気づけばカゴの中には数々の商品が。

見ていて、楽しい。食べてみたいと思う。
つい買ってしまう。それが、カルディです。

グローバル化の時代と言っても、
日常生活で出会う食材は、
それほど変化に富むわけではありません。
まだまだ知らないものばかりです。

知らないものは、もっと知りたい。

カルディは、そんな欲望を叶えてくれる、
他にあまり存在しないお店です。

人気が出るのは当然。
成長拡大も容易に予想できました。

しかし、何度も足を運ぶ私は、最近、
自身が購入する量が減っていることに気がつきました。

店内を楽しく見てまわっているつもりですが、
なぜかカゴの中は少ないのです。

私が飽きてしまったのでしょうか。

陳列棚には、相変わらず海外の面白い食材が
並んでいるのですが、どうやら、その食材を手に取って、
説明文を読んだ時に興味を失っているようです。

最近のカルディ商品には、
「KALDI」のマークの入ったものが増えています。

カルディがオリジナル商品として開発したものですが、
その説明文に“買わない秘密”がありました。

たとえば、チュニジアやモロッコで
使われる調味料「ハリッサ」。

パプリカをベースにしたペースト状の調味料で、
甘酸っぱい風味で香辛料が効いています。

クスクスや煮込み料理に使われるものです。

非常に珍しいので、興味がそそられるのですが、
日本のメーカーで作られています。

日本で作るとなると、原料が違い、
味も日本人が食べやすいように変えてしまいます。

これでは、本当の味を知ることはできません。

製造元が日本のメーカーだとわかった時点で、
棚に戻してしまうのです。

カルディには、最近この手の商品が増えています。

イタリアの○○、フランスの○○、タイの○○という
ラベルをつけていても、
裏には「製造:株式会社××商店」とあります。

日本人が食べやすい商品を作る、
という姿勢は理解できるのですが、
初めて見る商品は本来の味を知りたいものです。

食べやすい方が良いと考えるお客さまもいるでしょうが、
「面白い食材を探しに来ているマニア」は、
それをカルディに求めてはいません。

どちらかと言えば、“マニア客”の方が多いはずです。

もし、オリジナルを作るのであれば、
現地のメーカーに頼むべきなのです。

バイヤーとしては、日本のメーカーに依頼する方が、
商品化は楽かもしれませんが、
それでは“似た商品”ができるだけです。

「海外輸入食材」が売りのはずです。

日本のメーカーに偽物を作らせるのは、
戦略の間違いだと考えます。

お客さまがカルディに求めているものは何か。

それが「輸入食材」であることを
思い出して欲しいものです。


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おばあちゃんの原宿「巣鴨」。

ご存知のように、
高齢者と言っては失礼なくらいに元気な
おばあちゃん・おじいちゃんが
たくさん集まってくる場所です。

その一角に、“地域の人びととともに生きる”
「巣鴨信用金庫」はあります。

古くさいキャッチフレーズを
紹介しているのではありません。

本当に地域に貢献しているのです。

とげぬき地蔵尊の縁日にあたる
「4」のつく日の営業日には、
金庫利用者ではない一般の人にも、
店内を解放しています。

地蔵尊界隈にはトイレが少ないためです。

さらに、誰もが気軽に休憩できるように、
建物3階を「おもてなし処」とし、
お茶やお菓子を振る舞っています。

また、日常的なサービスとしては、
マスクや咳をしている人には、
キャンディを渡す心配りまで。

月に1回は、「お楽しみ演芸会」も開催しています。

巣鴨という場所柄もありますが、
気軽に入ることができ、自分を大切にしてくれるので、
店内はいつもお年寄りばかり。

お年寄りに愛される金融機関なのです。

口座を開設している年金受給者には
プレゼントを渡したり、
年金の無料宅配サービスまで行っています。

年1回の誕生日プレゼントは、
お年寄りも楽しみにしています。

ここまで至れり尽くせりの金融機関は他にありません。

大口の預金者でもなければ、
金融機関が“おもてなし”をすることなど、
あり得ません。

それを「巣鴨信用金庫」は、ごく普通のこととして、
日常的にやっているのです。

利用者としては、
もてなされて気分を害することなどなく、
多少なりとも「預金してあげたい」
という気持ちになります。

ここは、高齢者の多い地域ならではのサービスを実践し、
人びとに愛されているのです。

大手の金融機関にはマネのできない、
きめ細かな心配りです。
いや、できるのにやらないと言った方が正しいかも。

「巣鴨信用金庫」は、高齢者だけではなく、
地元の中小企業にも優しいのです。

中小企業の技術・商品をPRする場を提供しています。

「ビジネスフェア」と題し、
中小企業と他の取引先とのマッチングを図っています。

言わば、商談会のようなもの。

地元の企業を支援することで、
いずれは自身の利益となるのです。

そのことを知っているから、
企業が苦しい時にこそ手を差し伸べ、
ともに成長することを姿勢としているのです。

調子の良い時だけ笑顔で出迎え、
悪くなると、貸し渋り・貸し剥がしをする
大手とは違います。

金も力もある大手が何もせず、
小さな存在である信用金庫が、
地域の人びとのために一所懸命に汗を流しているのです。

どちらが企業として価値があるのでしょうか。


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ファミレス「ガスト」のテレビコマーシャルや
ポスター、メニュー表では、
実に美味しそうな料理が紹介されています。

しかし、期待して注文すると、
そこに運ばれてくる料理は、
「???」なものが多いと言わざるを得ません。

このことはネットでもよく話題になります。

私も一度、あまりにも写真と違うものが出てきたので、
クレームを入れたことがあります。

ですが、その後改善されている気配はありません。

なのに、ファミレス業界では、
ダントツNo.1の地位を保っています。

なぜ、そこまでの集客力があるのでしょうか。

圧倒的な美味しさを提供しているのかというと、
決してレベルは高くありません。

サービスが優れているのかというと、
パートとバイトで賄っているので、
必要最低限でしかありません。

集客できる秘密は、
「メニュー構成」と「店舗数」にあると私は見ています。

ファミレスの事業規模の上位は、
「ガスト」「サイゼリア」「ジョイフル」「ココス」
「デニーズ」「バーミヤン」「びっくりドンキー」
「ビッグボーイ」「ロイヤルホスト」といったところ。

その中で、和食と洋食が混在した、
昔ながらのファミレスは、
「ガスト」と「ジョイフル」しかありません。

他は、パスタ、ピザ、ハンバーグ、
中華などに片寄っています。

和洋の混在は、客層の幅を広げます。
つまり、小さな子どもからお年寄りまでが、
一緒に利用できるのです。

昔はこのタイプのファミレスばかりだったのですが、
戦略としてはターゲットを絞り込んだ方が
集客力が高くなるので、
メニューも絞り込まれるようになりました。

その結果、世の中には専門店が増えたのです。

「これが食べたい」と思えば、
その専門店に行けば良いのです。

しかし、食べることは“ルーティン”でもあります。
好みに関わらず、毎日食べなければなりません。

食べたいものが浮かばなければ、
“適当なお店”を選ぶことになります。

それが、「ガスト」なのです。

和洋があり、日替わりランチも安い。
サラリーマンには非常に助かる存在です。

また、女性ウケするサラダの種類も多く、
おしゃべりに最適なドリンクバーも充実しています。
デザートも多数揃っています。

子ども向けには、
キッズメニューやおもちゃがもらえるセットもあります。

平日午後3時以降は「ハッピーアワー」として、
アルコール類が249円(税抜き)となり、
つまみも199円(税抜き)と299円(税抜き)が
揃っています。

とにかく、メニュー構成がきめ細かいのです。

これほど幅広い客層に対応したファミレスは、
他にありません。

そして、集客できる大きな要因のもうひとつが、
店舗数です。

全国で1,364店(平成31年3月31日現在)と、
圧倒的な数なのです。

お店が多いということは、何を食べようかと迷った時に、
すぐそこにお店があるということです。

身近にあって、手軽に利用できる。
その利便性が、「ガスト」の強みなのです。

言い方を変えれば、他に適当なお店がないから、
仕方なく利用しているのです。

「ガスト」を批判しているのではなく、
それが「ガスト」の役割になっているのではないか
と考えます。

もし、似たようなメニュー構成の「ジョイフル」が、
店舗数を急激に増やすことができれば、
No.1の座は奪われるかもしれません。

しかし現状では、料理写真と実物が違うと知っていても、
「ガスト」を利用してしまうのです。

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「玉子焼き専用」「親子丼専用」「オムレツ専用」
「カルボナーラ専用」。

これらが何を差しているか、わかるでしょうか。

調味料だと考える人もいるでしょうが、
実は“玉子”なのです。

料理によって使い分けるようになっている
“専用玉子”です。

そこまで味の違いがわかるのかどうか、
という疑問はさておき、
一流の料理人や料理好きの人であれば、
興味を持つのは当然のことです。

味を追求するなら、試す価値は充分にあります。

他にも、「目玉焼き」「ゆで玉子」「温泉玉子」
「ピカタ」「ケーキ・お菓子」など、
業務用・家庭用合わせて、
70種類以上の玉子があります。

玉子を専門に扱う会社が、養鶏場と提携して、
“専用玉子”の開発・販売を手掛けているのです。

鶏に与えるエサを替えることで、
玉子に微妙な違いを作り出しています。

「ゆで玉子専用」の鶏には、わかめやさつまいも、
すだちを与え、「ケーキ・お菓子専用」の鶏には、
ハーブを食べさせています。

これにより、黄身が濃厚になったり、あっさりしたり、
食感が良くなったりするのです。

このように「○○専用」とすることで、注目を集め、
興味をそそり、高値で取り引きできるようになるのです。

エサを替えるという手間が増えるだけで、
普通の玉子の数倍の価格で売れるのです。

また、普通の玉子は、
セールの目玉賞品という辛い立ち位置があるため、
食品としての地位はかなり低くなっています。

しかし、専用化することで、
高くても売れる食品になることができるのです。

生産コストが若干上がるものの、
手間は従来とさほど変わらないため、
利益率が大幅にアップするのです。

同じような手法で収益を増加させている業界があります。

醤油の醸造メーカーです。

こちらも「○○専用」をたくさん生み出しています。

「玉子かけご飯」「焼き魚」「ぶっかけうどん」
「アイスクリーム」「カルパッチョ」「ヨーグルト」
「パン」「かき氷」「プリン」「餅」……。

これらの専用醤油を150〜200ml、
250〜500円程度で販売しています。

1L入りペットボトルで
200〜400円程度の醤油と比べると、
やはり数倍の利益率となります。

開発の手間や時間は掛かるものの、
少量の商品であるため、
生産はかなり効率的なものです。

「○○専用」は、利益率の高い商品となります。

あなたの扱う商品の専用化を考えれば、
収益の改善が図れるかもしれません。


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「ハート」の形をしているというだけで、
世界中の人びとを魅了する場所があります。

波で浸食された岩。
巨大な切り株の空洞内部。
海岸の入り江。
小さな島。

自然の力によって偶然形成されたそれらは、
なぜか人びとの注目を集め、
いつの間にか観光地化しています。

また、遊び心で「ハート」をモチーフにしたことで、
集客に貢献している場所もあります。

北海道の「夫婦愛の鐘」というモニュメント。
長崎県の旧グラバー住宅付近の敷石のひとつ。
同じく長崎県・眼鏡橋付近の石垣のひとつ。

「ハート」をつけた神社の鳥居や
「ハート型」に刈り込んだ花壇、
絵馬を「ハート型」にしている神社などもあります。

人びとは、愛の象徴でもある「ハート」を見つけると、
理屈など関係なく、嬉しくなってしまうものです。

ひと目見るため、SNS用写真を撮るために、
出掛けて行くのです。

町おこしの話をしようというのではありません。

「ハート」は、
個人商店でも活用できる集客アイデアなのです。

たとえば、京都府宇治田原町にあるお寺が、
「ハート」によって観光客を増やしています。

集客のために「ハート」を使ったわけではなく、
意図せず、人を集めてしまったのです。

数年前に、お茶会に使う客殿を新築する際、
約1400年前から日本に伝わる厄よけ文様を
窓に取り入れました。

「猪目(いのめ)」と言われる文様なのですが、
それが「ハート型」なのです。

この窓越しに見る景色と
部屋の雰囲気がじわじわと話題になり、
人びとが押し寄せているのです。

窓が「ハート型」というだけです。

これほど「ハート」に集客力が期待できるのなら、
あなたのお店にも、
「ハート」を取り入れてみても良いのでは。

飲食店なら、料理が「ハート型」。
服なら、「ハート柄」を集める。
ホテルなら、「ハート」だらけのお部屋。
ギフトなら、「ハート型」や「ハート模様」の雑貨。

「ハート」の集客力は、かなり高いと言えます。

試す価値は、充分にあります。


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