パン好きの家内を喜ばす意味もあり、
私たちは二人でパン屋さんめぐりをします。

地元・和歌山はもとより、
大阪・神戸まで出掛けることもあります。

数々のお店をまわり、
定番のもの、ユニークなものを買って来ます。

パン・ド・カンパーニュや
バゲットなどのハード系とともに、
必ず買うのがクロワッサン。

家内の好みだということもありますが、お店によって、
これほど違いがハッキリしているパンも珍しいので、
味くらべをするために買っています。

これまで、かなりの数を食べてきましたが、
本当に美味しいと思えたものは、
1、2個ではないでしょうか。

サクサクッとした食感。バターの香り。ほのかな甘味。

そのすべてに満足したものは無いかもしれません。

東京の有名店のものも食べましたが、
求めているものではありませんでした。

これまで食べたものを思い返してみると、
ほとんど印象がありません。

マズかったと思うものはほとんどなく、
それなりに美味しかったのですが、
その以上の印象がないのです。

そんなことを考えている時に、ふと思い出したのは、
フランスのパリで食べたクロワッサンです。

最初にひと口食べた時は、ボソボソした感じで、
「やっぱり日本の方が美味しいかな?」
と思ったのですが、しばらく食べていると、
噛むほどに美味しくなっていることに気づきました。

バターの香りや甘味に混ざって、
ほんの少し塩気を感じます。

これが、美味しさに繋がっているのでないかと思います。

ボソボソした感じも、
カフェオレを飲むことで解消されます。
一緒に味わうことで、さらに美味しくなるのです。

これが本当のクロワッサンなのかと思いました。

日本のものと比べると、かなりアッサリしていますが、
なぜ、これほど違うのでしょうか。


その答えは、食べるシチュエーションの違いでした。

日本でのクロワッサンは、“おやつ”感覚ですが、
パリでは、“食事パン”なのです。

日本の食パンのような存在。

日本のクロワッサンは、
ひと口食べて美味しいとわかりますが、
それは味が濃いからです。

デニッシュ系独特の甘さが強いのです。

しかし、パリのクロワッサンは、ひと口食べただけでは、
頼りない感じがします。

食べ続けることで、美味しさが見えてきます。

また、カフェオレなどの飲み物と一緒に食べることが
前提なので、濃い味は不要なのです。

食事パンとしてよく考えられた、
完璧なパンだと言えます。

日常的に食べるものは、特徴があり過ぎてはいけません。
毎日食べても、飽きないようにしなければ。

パリでクロワッサンが定着しているのも、
飽きない食事パンだからです。


ここから、学べるものは……。

食文化として何かを根づかせるためには、
特徴があり過ぎず、さりとて美味しく、
しかも、飽きない味にすることが肝心なのです。

かなり難しいことですが、文化として根づけば、
永遠に売れ続けるのです。

ここに、理想の商売があります。


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