私が利用している自動車の修理屋さんがあります。
同じ地区に住む方が家族・兄弟で経営されています。
12年前に移住して来た時から、お世話になっています。

ここのおやっさんは、人当たりが良く、
丁寧な言葉遣いで、簡単な修理なら、
「お金はいいですよ」と言ってくれるような方です。

私が事故に巻き込まれて、
バックミラーが潰れてしまった時のことです。

もうすぐ廃車にする予定の車だったので、
廃車されている車の中から、
使えるものはないかと相談したら、
余っているからと、
新品のミラーを取りつけてくれました。

お金は払うからと言っても、
受け取ってくれませんでした。

ファンベルトの調整もタダにしてくれます。

ラジエターの水が漏れていた時も、
廃車から部品を探し出してきて、
数百円の手間賃だけで、済ませてくれました。

こんなことをしていると、
私からは儲けることができないような気がしますが、
そうではありません。

私は、必ずここで車検を頼んでいました。
安いところと比べると、3万円ほど高かったのですが、
おやっさんにお世話になっているので、
車検で儲けて欲しかったのです。

特に親しいわけではありませんが、
同じ地区に住み、
客と修理屋さん以上の温かいものがありました。

ところが……

おやっさんが喉頭ガンの手術をして、
あまりウマくしゃべれなくなり、
その息子が経営の中心となりました。

それから、客の数は少なくなっていきました。

私が修理を頼んだ時、
ついでにファンベルトの調整も頼んだのですが、
調整料だけに2000円も請求されました。

修理そのものは万単位の金額なので、
これまでのつき合いを考えれば、
調整くらいはサービスしてもいいと思うのですが、
しっかりと取られました。

他の修理の時も、
これまでなら、廃車の中から部品を探してくれたり、
余っているものを使ってくれていたのですが、
必ず新しい部品を注文するようになりました。
すべてが高くなったのです。

それから、車検を頼むのはやめました。
おやっさんには申し訳ないと思いますが、
こんな商売をされては、頼む気になりません。

おやっさんの時には、
儲からなかったのかもしれません。
儲ける商売をすることは大切です。

しかし、先代から利用している常連さん相手に、
こんなやり方はいけません。

二代目というのは、いろんなしがらみがあって、
自由に商売をすることは難しいとは思います。

新しいことを始めていかなければ、
将来が不安なのもわかります。

だとしても、先代が大切にしてきたものを
捨て去ることはできません。
してはいけません。

先代の心意気を大切にしながら、
次の手を考えていくべきです。

一から商売を始めた方も、先達の教えをじっくり考え、
肝に銘じておくことが大切です。


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